看護師として働いていた時にグループホームと出会い、認知症の状態にある方が自分らしく生きられる環境に感銘し、「自分でやってみよう」と思い2005年10月にグループホーム花縁を立ち上げました。
認知症のことをたくさん学び、多くの利用者様やスタッフと共同生活を送るうち、認知症という障害が困難な状況を引き起こしているのではないということに気づきました。
ここで暮らすその人たちは誰もが「人と人との関係性を作る力」「人が自分らしく生きる力」を持っており、それをどのように発揮して生活していくか、ということが重要であるということにたどり着きました。
うまく表現できない思いを、「想像」というアセスメントを通して、生きやすい環境づくりを「創造」することで、ここで暮らす誰もが生きやすい環境となるのです。
それぞれが「自分がどう生きるか」を「想像して創造する」ことができるような「暮らしの場」を目指していきます。
当社は2005年10月より苫小牧市の西地域でグループホーム花縁を開設いたしました。
2008年にグループホーム花縁ときわ館、小規模多機能ホーム花縁すずらん館を開設、同時に住宅型有料老人ホーム安心ホームときわが併設されています。
グループホームは認知症という障害を持ったことで、それまでの生活ができなくなった高齢者が、専門的な知識を持ったスタッフのサポートを受け、できることを継続しながら自信を取り戻し、それまで通りの生活を送ることができる、つまり生活の再構築をする場所です。
自分らしく尊厳の保たれた生活の再構築を目指します。
「生活」をする場所ですから、ここは「介護の現場」という印象ではなく、利用者様の「生活の場」という環境があります。したがって、そこにいるスタッフは、「生活を共にする人」ということになります。
介護というと「お世話する」「面倒を見る」という言葉が浮かびます。しかし、当社では生活の場になるため、「一緒に暮らす」「共に生きる」という存在でいることが必要です。
「一緒に暮らす」「共に生きる」を考えられることは、この専門職ならではの醍醐味です。
その人の人生を共に生きる存在であることで、自分の人生をも振り返えることができるでしょう。
利用者様だけでなくスタッフも自分の人生を自分らしく生きることができるよう日々の出来事や関係性を大切にしたいと考えています。
誰もが安心して自分らしく暮らせる社会を目指して、花縁での関わりや取り組みを継続してまいります。
総合施設長 大澤 薫
専門領域
看護・認知症
関連資格
看護師・介護支援専門員・認知症介護指導者
最終学歴
札幌市医師会看護専門学校
職歴
公職
自分らしい、いきいきとした生活がここにあります。
花縁では、基本理念の下、誰もが自分の足で歩く人生を歩んでいただきたく、日々のケアを行っております。
できること、できないことの見極めと、ご本人が自分の意思で主体的な生活に結びつくよう、また自発的にやりたいと思い、やりたいことが実行できるような支援を目指しています。
また、花縁の各事業所には「ケア理念」があります。基本理念を目指すためのスタッフにとってわかりやすい道標ともいうべきものです。
気付くことを心掛け、その人のニーズに合ったサービスを提供し、創造する。
1 納得できる、自立できる、主体的になれる関わりをすること。
2 地域や人との繋がりのもてる環境を作り出すこと。
3 想像と創造~予測を立て、輝く瞬間を引き出したり、より良い選択を生み出すこと。